専門店大手と主要業態の売上高10年 需要開拓が成長のカギ

2021/08/04 06:29 更新有料会員限定


 繊研新聞社が実施した「20年度専門店ランキング調査」は、106社合計の売上高が10.5%減収となった。増収はわずか15社だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業や外出自粛、生活者のニーズ変化がファッション小売りに与えた影響が改めて浮き彫りとなった。ただ、直近の業績の浮沈ばかりではなく、大手企業や主要業態の売上高を10年間の推移で比べると、厳しい状況下でも成長が続く企業、業績のマイナスは一時的と考えられる企業、以前からの苦戦にコロナ禍が追い打ちをかけた業態との違いが見えてくる。

(柏木均之)

【関連記事】20年度専門店売上高ランキング 106社合計で10.5%減 休業・時短など響く

郊外と低価格が成長

 トップのユニクロ、2位のしまむら、3位のジーユー、4位のアダストリア、6位の良品計画、11位のワークマン、業態として大きいスーツ専門店、セレクトショップ、カジュアル専門店の売上高合計で10年間の売上高推移をまとめた。

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