ベラ「STAC」と国際エンパワーカラー協会 デジタルカラー診断と商品タグで服選びを容易に

2024/11/21 11:30 更新NEW!


一つ一つの商品につけられた、パーソナルカラー情報とデザインの解説

 アパレルメーカーのベラ(東京、佐藤真紀社長)と国際エンパワーカラー協会(東京、内藤弘子代表理事)は、ベラのブランド「STAC」(スタック)で「パーソナルカラータグ」の商品への実装と、デジタルカラー診断の提供で協業する。パーソナルカラータグは商品の色とデザインを分析・解説した情報を記載した商品タグ。デジタルカラー診断は、顧客がオンラインで自分に似合う色を知ることができる診断サービス。顧客は自分の診断結果に基づき、一つひとつの商品に付けられたタグの情報を確認することで、容易に自分に似合う色・デザインの商品を見つけることができる。

 女性を中心にカラー診断が広がっており、コスメ業界ではアイシャドーなどの色物を中心に、パーソナルカラーを活用した商品提案が一般的になっている。アパレル業界では、商品のカラー分析の難しさや診断の提供方法の制約により、一つひとつの商品にまでは導入しきれていないのが現状。今回の協業では、これらの課題を克服し、アパレル業界でもパーソナルカラー理論をマーケティングに取り入れ、顧客の利便性を高める。

 パーソナルカラー理論は、肌の色、瞳の色、髪の色、顔立ちの個性などを基に似合う色を診断する。デジタルカラー診断は、エンパワーカラー協会の内藤弘子代表理事が開発した。オンラインを使って、アプリではなく、カラーアナリストが診断する方法で、昨年8月に特許を取得している。同じ色でも、種類の違う色を、春、夏、秋、冬という四つのグループに分け、似合う色を診断し、カラーアナリストが画面共有しながら、テストカラーを顧客のiPadに送信する。顧客はiPadで送られたテストカラーを顔に当て、その様子をパソコンで通信する。

丸の色や大きさで商品のパーソナルカラーを表現した、瞬時にわかりやすいタグ

 商品にパーソナルカラータグを付けることで、自分のパーソナルカラーを知っている顧客は、似合う色を簡単に見つけることができる。自分のパーソナルカラーを知らない顧客は、オンラインでデジタルカラー診断を受けられる。販売店にとっても、顧客が自分に似合う商品をすぐに判断できるため、売り上げ拡大やマーケティング戦略の精度を高めることができる。

 パーソナルカラータグは11月に商品への実装を開始しており、デジタルカラー診断は12月ごろの提供を予定している。

原宿STACにて、佐藤 真紀氏(左)と内藤 弘子氏(右)

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