セレクトショップのステュディオス(東京)の15年2月期の売上高は45億円と、前期比50%増の大幅増収になった。今期は国産オリジナルブランド新業態の出店、レディス販売力強化で、売上高60億円を目指す。
前期は主力のセレクト業態「ステュディオス」で3出店し、既存店も勢いが続いた。昨春から扱ったメンズデザイナーブランドが好評で、オリジナル商品も売れた。秋冬はレディスブランド商品が期中に足りずに伸び悩んだが、メンズは「Nハリウッド」「ホワイトマウンテニアリング」「ソフ」といったデザイナーブランドが絶好調。冬物期中投入も安定化して、既存店20%増に貢献した。売り上げの期初目標である50億円が未達となったのは、横浜、福岡以外の出店案件を取りやめたのが理由。期末店舗数は15。
今期は売上高60億円を見込む。出店は今春4店。ステュディオスが1、新業態「ユナイテッドトウキョウ」3。秋は国内でレディス単独路面店、香港にステュディオスの海外初出店を目指す。
ユナイテッドトウキョウは5日にルミネ新宿に出店した。国内生産のドメスティックコンテンポラリーという立ち位置をめざす。ルミネ新宿1、2のレディス、メンズ店は売り場面積83平方㍍。店舗はシックな空間にし、試着室は障子、畳を使って、ステュディオス同様に日本を思わせるデザインにした。商品は全アイテムが国産。商品タグには生産工場のある都道府県を印刷し、メード・イン・ジャパンをアピールする。
国内の様々なデザイナー、クリエーターとの協業も積極的に行う。今春は洋画家の生井澤クリスさんと買い物袋で協業し、アートを発信している。