《注目のEC》サブミー 使い勝手の良さを追求

2022/11/24 06:27 更新


体験レビューは利用者によるものもあり好評。否定的なコメントも掲載している

 「サブミー」はサブスクリプション(継続課金)サービスを集めたECモール。20年12月にサービスをスタートし、日本最大級をうたう。運営会社であるサブミー(東京)の梅澤快行社長はかつて大人のメンズカジュアルを手掛けていた。全く畑違いだが、サブスクサービスを比較するのに苦労した経験からモール運営を始めた。

【関連記事】サブスクリプション集積モールのサブミー 23年は販促投資でさらなる成長目指す

 カテゴリーはアパレルのほか、食品や飲料、コスメ、花、絵本など幅広く、約180ブランドを扱う。アパレルは全体の1割弱で、「ロペピクニック」や子供服の「プティマイン」などが参加する。最初の2年は、一定の参加ブランド数と使い勝手の良さに力を集中。初期・月額費用もなく出店のハードルは低いため、「さほど出店営業をしなくても参加してもらえている」。

 運営で力を入れているのは8月にモール内に開設した特化サイト「コスミー」と「お得にお試し」サービスの開始及び体験レビューの強化の三つ。コスミーはコスメの他、口腔(こうこう)ケアやハーブティー、サプリなどを揃える。利用者の7割を占める女性に向けたカテゴリーで、環境や社会に配慮したブランドが多い。50ブランド、150コースを用意している。

 体験レビューは社内スタッフの他、利用者によるものもあり好評という。継続することのメリットだけでなく、否定的なコメントも掲載。「正直な感想があることでモールの信頼度を担保できる」と考えるからだ。70種類ほど用意した「お試し」は商品を50~80%オフで購入できるサービス。継続利用契約のハードルを下げる目的で、各商品1回だけ特価で買える。

 3年目を迎える来年早々からSNS広告など販促予算を増やす。丸2年はPRコストを抑え、出店企業と固定客作りに注力してきた。会員数や出店者数など進捗(しんちょく)は予想以上というのが自己評価で、来年からはアクセルを踏む。

 モールの知名度向上を通じ、女性ユーザーと女性の利用頻度の高いアイテムを集める。コスメやサプリなど各商品カテゴリーのラインナップを増やし、ユーザーが最適な商品を選べる環境を整える。梅澤社長は「〝サブスク〟で検索してくる人は一定数いて、かなり関心の高い層。だから成約率は高い」と話している。

関連キーワードデジタルニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事