地下街・新宿サブナードが全館改装オープン 利用目的を広げた遊歩道として整備

2023/09/21 06:30 更新有料会員限定


「緑の通り」と名付けてグリーンで装飾

 新宿駅東側の地下街、新宿サブナード(東京都新宿区、運営は新宿サブナード)が9月15日、50周年を迎えた。靖国通りの地下などを活用、歌舞伎町につながる地下街として定着しているが、50周年は自らを見つめ直す機会となっており、9月1日には開業以来という全館改装がオープンした。改めて遊歩道としての環境を打ち出し、存在感を高める狙い。この改装によって売り上げはコロナ前を超えるようになっており、今後の店揃えの変更につなげる構えだ。

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ミニラウンジも

 今回の改装で力を注いだのは施設環境の改善。「新宿駅東口エリアと歌舞伎町の喧騒(けんそう)と憩いの場としての緑を掛け合わせた」(浅見健太郎取締役事業本部長兼SC事業部長兼駐車場部長)と〝アーバンジャングル〟をデザインコンセプトにした。JR、東京メトロ新宿駅方面、メトロプロムナードからの入り口は「ジャングルゲート」としてコンセプトを体現する環境にとし、エレベーターを設置した。続く通路を「緑の通り」として、ベビーカーが入りにくかった状況を改善しながら、心地良い空間に変えている。西武新宿駅からの入り口も「クラウドゲート」として整備した。館内2カ所の広場を「ジャングルスカイ広場」「サンデッキ広場」として整備、それぞれグリーンで装飾、サンデッキ広場では太陽光のように見える照明を採用している。天井は8種類のデザインに分割されている。

太陽光のような照明を採用した「サンデッキ広場」

 さらにテナントが入っていた1区画を切り替えてテーブルを設置して休んだり待ち合わせや検索の場所に使うことを想定した「ミニラウンジ」、フィッティングルームのある「パウダーラウンジ」、おむつ替えや授乳室のある「ベビーラウンジ」を新たに設けた。

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