鈴木靴下(奈良県三宅町、鈴木和夫社長)は、20年以上前から取り組んでいる米ぬか繊維使いの製品の着用で、角層水分率が上昇するという客観的な試験データを得た。今後データをもとに、様々な用途開発や異業種を含む協業など、新たな成長を見据える。
米ぬか繊維は自社の靴下中心に実績を積んできた。昨年秋にリブランディングを実施、素材は「糸へんに米」(マイ)、靴下をはじめとする製品は「NUKATO」(ヌカト)にブランドを統一した。マイの一番の特徴である保湿機能について、経皮研究で知られる城西大学の杉林堅次博士のアドバイスの下、日本産業皮膚衛生協会で試験を実施した。
試験は、3月9日~4月10日に実施した。糸の太さ・本数・組成・編み立て条件など全てを同一にした上で、米ぬか繊維を練り込んだレーヨン・綿混素材、米ぬか成分を含まないレーヨン・綿混素材を使用。15人が下腿部(すね)部分に着用し14日後、28日後に角層水分率を測定した結果、被験者15人全員の角層水分率が向上するという測定結果を得た。また、着用をやめて2日後、4日後でも高い角層水分率を維持するという結果が得られた。洗濯条件は付けず、被験者各自が自由に洗濯した。
通気性や透湿性のある生地での保湿は難しいとされ、「本当の保湿素材(糸)は存在しないと言われてきた」(鈴木社長)という。保湿以外でも、マイは吸湿発熱、消臭、制電、紫外線吸収、生地の滑らかさなどでも様々なデータを第三者機関の試験で得ている。何よりも自社製品の靴下を中心に「事故なく20年以上販売を続けてきた」ことに鈴木社長は自信を示す。肌トラブルを抱える人に、色々なアイテムで展開する可能性が広がり、今後は様々な展開を具体化していく予定。
同社の年商規模は4億円余りだが、「毎年25%増、15年で年商100億円」の目標も掲げている。
