「タエ・アシダ」(芦田多恵)は、22~23年秋冬コレクションを芦田のデビュー30周年アニバーサリーとして、5シーズンぶりのコロナ禍前の規模で開催した。3回のショーに約1200人のゲストが来場した。
代々木第二体育館にしつらえた大きな円形のランウェー。冒頭にバレエダンサー、柄本弾さんのパフォーマンスがあり、続いて登場したのは白のコーディネート。パッデッドのステッチが利いたぴったりしたジャケットとパンツ、肩で着るようなロングのテーラードコートと、強い意志を示す白のスタイルだ。そこからライトグレーの縦長シルエットのセットアップ、黒のピーコートやライダーズジャケットへと移っていく。スタンダードにスポーツとミリタリーのにおいを少し加える。差し色となるラベンダーのシースドレスとライトグレーのロングガウンのリラックスしたエレガンス、ミニスカートとサイハイブーツやケープコートの今年らしいスタイルも見せた。カクテルドレスは袖などで作るボリュームのコントラストが目を引く。
ショーの会場では、30周年記念のTシャツも披露した。芦田が撮った花の写真を胸にプリントしたもの。売り上げの一部は、経済的に厳しい子育て家庭に食品を届ける支援団体に寄付する。
(赤間りか、写真=ブランド提供)