服飾作家、田川朋子さんの「SEN」(電話06・4981・6112)から新しいブランドが立ち上がった。和菓子を中心とするブランド「川―cawa―」で、「食」のライフスタイルを志向する。和菓子を囲むことで、人とのつながりが強まったり、出会いが生まれてほしいという願いを込めている。
和菓子店「高山堂」(本店は兵庫県西宮市)の専務で、田川さんのご主人の竹本洋平さんが企画する。ようかん、練り切り、上用まんじゅう、琥珀といった伝統的な和菓子にモダンな表情を加える。
3月3日から大阪・北浜のSENの直営店だけで販売している。「日持ちしない和菓子はきちんとお茶を入れたり、手間が掛かるが、こうしたぜいたくさを大事にしてほしい」と田川さんは話す。
陶芸作家、南繁樹さんとも協業を始めており、和菓子に合う器を今後出す。和菓子に合うコーヒーの開発など、関連商品を少しずつ増やしていく。
SENは四角の生地だけを使う造形的な服として知られる。今後はエプロンやスカートなど特定のアイテムに絞った個展や特定の色だけを使う個展を開く。こうした作品を定番化し、ブランドとしての厚みを出していく。「時間がたてば安く売るのではなく、○○年の○○展の作品ですと言えるようにしたい」という。