高島屋は21、22日の2日間、16年の新卒学生を対象にしたインターンシップ(就業体験)を開催した。同社の戦略に合わせた三つのテーマで、東京、大阪の2会場でそれぞれ約80人の学生が参加した。インターンシップを実施するのは5年ぶり。
16年の新卒採用活動のスケジュール変更に伴って、インターンシップを復活させた。経団連の要請で、会社説明会など広報活動が大学3年の12月から翌年の3月へ、面接など選考活動が大学4年の4月から8月へ繰り下げられ、採用期間が短縮したため。
これを機に就業体験プログラムを見直した。これまでの売り場での販売体験を中心としたものから、学生の興味・関心と高島屋の戦略を軸とした多彩なプログラムに変更した。切り口は街づくり、企画・宣伝、ファッションの三つで、学生を主体としたグループワークを組み入れた。
三つのテーマで3月に続き4月と5月にも東京、大阪で開く。インターンシップは「採用選考とは一切関係ない。学生が働くことを意識し、やりたいことをつかむきっかけの場にしてほしい」(高島屋)という。
高島屋グループは15年新卒を計92人を採用。16年新卒は89人を計画している。