ジーンズカジュアルメーカー、タカヤ商事(広島県福山市)のRNA事業部は、20年春物からレディス新ブランド「アーチRNA」を販売する。これまでジーンズやワークウェアをもとに培ってきた物作りを、現代のニーズに照らし合わせ、濃く表現したりシンプルにまとめたりして打ち出すもの。専門店への卸販売を中心に広げていく。
春物はパンツ11型、ジャケット1型とボトムが中心となる。テイストはアメリカ色が強いが、パターンについては欧州の洋品も参考にし、柔らかい素材を活用することで女性にとっての着やすさを重視する。
中心ターゲットは30、40代。体形をカバーする考えをもとに、服作りを進めた。
代表商品は、ハイパワーストレッチ素材を使ったルーズシルエットのカラーベイカーパンツ、8オンスのムラ糸デニムのスカート風パンツなど。ほとんどのパンツのウエストにゴムまたはリブを採用し、ベルトをしなくても簡単にはけるようにした。
デニムをはじめ副資材や縫製糸は日本製を使い、素材感や品質を重視する。縫う部分によって、糸の番手やピッチを細かく変えたり、目指すデニムの加工感や表情によって空紡糸とリング糸を使い分けるなど、細部にもこだわった。トップは綿キャンバスのノーカラーのフレンチワークジャケットで、腕を前振りにして仕上げる。
中心価格はパンツが1万3000~1万6000円。次回の夏物展以降、トップも充実させていく考えだ。