《決算発表から》タキヒヨー滝一夫社長 良い時こそ危機感を持つ

2025/10/15 06:27 更新NEW!


タキヒヨー滝一夫社長

 上期(25年3~8月)は増収大幅増益だった。「物作りの原理原則に基づいて考える素地ができた」と振り返る。その上で、ほかにない物や顧客が欲しいと思う商品を提案する強みが生かせたとする。

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 ただ、「良い時こそ危険だ」と警鐘を鳴らす。「自信は慢心に変わりやすい。なんとかなると思い、プロの目線で見なくなる」と注意喚起した。「改めて立ち位置を確認し、プロの仕事をすることが大切」と強調する。

 主要取引先への商品のブランディング強化や、消費者向けのプロモーション手段まで含めた提案など、コア事業である卸売り事業の強靭(きょうじん)化を引き続き進める。枠にとらわれない商品企画を徹底するなど、「常に新しい物を生み出せるかが勝負」と語る。

 通期は売上高610億円、営業利益15億円、経常利益15億2000万円を予想する。営業利益はすでに74.5%達成しているが、「これから売り上げの山と谷がある。何が起こるかわからない」として据え置いた。



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