遠い異国の地で家族と会えない日々がいつまで続くのか――新型コロナウイルス感染が拡大し始めた昨年から、日本で働く外国人技能実習生が帰国できていない。不要不急の渡航の自粛が求められたためだ。感染拡大から1年が経過し、技能実習生が多く働く岐阜では悲痛な声が上がっている。
(森田雄也)
丸4年会えない
「家族に会いたい。寂しいです」。岐阜県内の縫製業で働くベトナム人のドーティートゥイさんとグエンティキムタンさんはそう話す。昨年4月、技能実習3号に移行する前の1カ月間、制度に沿って母国へいったん帰国する予定だった。それが、かなわなくなった。
実習生として来日し、この4月でちょうど5年目。トゥイさんは2人、タンさんは3人の子供がいる。丸4年、子供にも家族にも会えていない。
会社が整備したWi-Fiと、スマートフォンアプリを使って毎日、子供とテレビ電話をする。仕事に忙殺される中、心が休まる数少ないひとときだ。
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