帝人など3者が共同開発した心・血管修復パッチ「シンフォリウム」 今年度中の販売目指す

2024/01/23 11:00 更新会員限定


特殊構造のニットをゼラチン膜で覆った

 帝人、福井経編興業、大阪医科薬科大学が共同開発した心・血管修復パッチ「シンフォリウム」が、昨年7月に厚生労働省から製造販売承認を取得した。国内だけでなく海外からの反響も大きく、23年度中の販売に向けて保険適用の準備を進めている。

(榎田果歩)

【関連記事】帝人、福井経編興業など 共同開発した心・血管修復パッチが承認

 シンフォリウムは吸収性を持つポリ乳酸の糸と、非吸収性を持つポリエステル糸で編んだ特殊構造のニットを吸収性がある架橋ゼラチン膜で覆ったシートだ。心臓や血管の欠損箇所に縫着した後、初めにゼラチン膜、次に吸収性の糸が段階的に体内で分解化。患者の自己細胞がシンフォリウムに定着し、自己組織化する。

この記事は無料会員限定記事です。

今すぐ無料で会員登録

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード会員限定



この記事に関連する記事