「テンダーパーソン」22年秋冬 ミックスカルチャーのエネルギー

2022/02/07 10:59 更新


テンダーパーソン

 「テンダーパーソン」(ヤシゲユウト、ビアンカ)は、東京・表参道で22年秋冬のショーを単独で行った。会場は、大聖堂を模した建築の礼拝堂。聖者が描かれるステンドグラスを背景に、ミックスカルチャーのエネルギーにあふれたコレクションを見せた。

 ロックスターを着想源の一つに、様々な要素を掛け合わせるクリエイションを発展させたのは、梅津泰臣監督のアダルトアニメ「カイト」。ストーリーに引き込まれ、「これから海外にも発信していきたいと考えるなかで、自然と気持ちがリンクした」という。共感への思いを梅津監督に話し、テンダーパーソンのために描き下ろしてもらった原画をプリントで表現した。

 キーカラーは赤。真っ赤なトレンチコートの下に、カイトの原画プリントのTシャツ、その下にはサーモグラフィーのような多色のグラデーションがプリントされた黒のパンツ。原画の総柄パンツやシャツもある。アニメの持つエネルギーと、ブランドの強い個性が共鳴し、混沌(こんとん)として温かな余韻を残した。



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