輸出を強化するテキスタイル製造卸 円安を追い風に国産素材を発信

2024/05/17 06:30 更新有料会員限定


北高、宇仁繊維、リバティジャパンが合同で開いた「プリント祭」

 テキスタイル製造卸各社で、円安を追い風に輸出を強化する動きが目立っている。暖冬などで先行きは不透明だが、世界に目を向け販路を開拓、攻めの姿勢に転じている。輸出強化に不可欠な国内サプライチェーンの維持に取り組む会社も多く、国内でも様々な施策を凝らす。

(榎田果歩)

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展示会に積極出展

 各社の売り上げは、昨年秋ごろまでは前年並み、もしくは好調だったが、冬ごろから落ち込んだ企業が多い。スタイレム瀧定大阪や瀧定名古屋は暖冬を原因として挙げる。特に紡毛織物の減速が顕著だった。また、サンウェルはサステイナブル意識の浸透で在庫を抑える流れになっていると指摘する。

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