ボーディングは、メンズパンツ主力の「ザ・チノ・リヴァイブド」で海外の卸し先を増やしている。イタリア・フィレンツェのメンズ見本市ピッティ・イマージネ・ウオモに継続出展し、新規卸し先を開拓した。
ピッティの6月展では新たにフランス、ドイツ、イタリア、英国、中国などの有力セレクトショップへの販売が決まった。19年春夏物では「アイスコットン」の千鳥柄とグレンチェックのクレイジーパターンの別注生地をはじめ、柄生地に製品染めしたビンテージ調などのパンツが好評だった。
そのほか、スーピマコットンのジャージーにフロントタックでクリースラインを付けたタイプ、インディゴ染めで光沢のある生地のベルトレスタイプ、デニムの側章タイプなども人気だった。カジュアルなセットアップ提案が新鮮に受け止められ、主力のパンツだけでなく、共地のジャケットの受注も例年以上に増えた。
今回のピッティでは、イタリア人のモデル兼インスタグラマー(フォロワー数16万人)とも提携した有力店を紹介してもらったり、SNSで発信してもらったりした効果も大きかったという。「海外バイヤーからはメイド・イン・ジャパンへの信用、オリジナル開発の素材、細部までこだわった仕様が評価されている」(山口純平代表)と強調する。
北米の卸し先開拓にも力を入れるため、23~25日に開かれる米国ニューヨークの合同展「リバティ」に出展する。