知的財産侵害品の輸入差止状況

2015/03/11 05:58 更新


 財務省によると、14年の税関における知的財産侵害物品の輸入差し止め件数は前年比14.0%増の3万2060件となり、初めて3万件を突破し過去最高を記録した。輸入差し止め点数は42.6%増の89万5792点だった。

 輸入差し止め件数でみると、中国からのものが全体の92.2%を占め引き続き高水準にある。次いで香港が構成比4.3%、韓国1.3%と続く。

 品目別にみると、輸入差し止め件数ではハンドバッグや財布などのバッグ類が1万1988件(前年比12.5%減)と最も多く、次いで衣類が7434件(54.9%増)、スマートフォンのケースなどの携帯電話及び付属品が3331件(105.9%増)となった。輸入差し止め点数では、携帯電話及び付属品が11万1942点(24.8%増、構成比12.5%)、次いで衣類が8万690点(1.2%減、9.0%)、バッグ類5万3088点(37.7%減、5.9%)だった。昨年に比べて、イヤリングなどの身辺細貨類(82.7%増)の輸入差し止め点数が大幅に増加した。

 輸送形態別にみると、輸入差し止め件数の94.8%、同点数の66.9%を郵便物が占めており、一般貨物と比べて郵便物の割合が大きくなっている。



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