モネ、ルノワール、セザンヌ、ドガ、カイユボット、ブーダン、ピサロ、シニァック、スーラ… 印象派の巨匠たちの絵画に浸る北フランスへのプチヴォワヤージュ。この夏のヴァカンスをパリで過ごされる方に、「ノルマンディー印象派フェスティヴァル」をご紹介します。「パリから遠いんじゃない?」、なんて声が聞こえてきそうなのですが、東京・鎌倉間の感覚で気軽にお出かけできますよ。
このフェスティヴァルは、2010年に誕生し大成功を納め、第2回目のこの夏、同フェスティヴァル会長にピエール・ベルジェ氏を迎え、「水」をテーマに開催されています。
カーン美術館のテラス(左)
ルーアン美術館の中庭
ルーアン美術館の「反射する色、水面の印象派」、カーン美術館の「水辺の夏、レジャーと印象派」、ジヴェルニー印象派美術館の「平松礼二、睡蓮の池・モネへのオマージュ」、ディオール美術館の「インプレッション ディオール」などの企画展をはじめ、写真、現代アート、コンサート、シネマなどの600ものプログラムが展開されています。
ルーアン美術館「反射する色、水面の印象派」展から
Pierre-Auguste Renoir
La Yole 1875
Huile sur toile ; 71 x 92 cm
Londres, National Gallery, acquis en 1982
© The National Gallery, Londres, Dist. Rmn / National Gallery Photographic Department
カーン美術館「水辺の夏、レジャーと印象派」展から
Claude Monet, Les Roches Noires Trouville, 1870, Paris, Musée d’Orsay © RMN-Grand Palais (Musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski
「最も人気のある流派をその開花を見た地域と密接に結びつけることにより、称えようとしています。これは愛と理性の結婚です」とベルジェ氏が語る通り、19世紀の色彩と光の芸術遺産の(再)発見をこのフェスティヴァルで。9月29日まで開催。北仏へ旅立ちたくなったら、こちらをクリック!
松井孝予
(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居。