ようやく食が開花してきたパリ2区。食通要チェックのル・フィガロ紙おすすめ「エドガー」とやらに行ってみた。
メニューからはスペイン風の香り。アントレ(前菜)にガスパチョ、プラ(主菜)に鱈を選んでみる。付け合わせの南仏野菜の組み合せ方と味の引き立たせ方がなかなか上手。予約をするほど混んでもいない。
これで2区界隈での万年餓死から免れる。しかも満腹感の睡魔が食後のエスプレッソを越えてしまったら、お部屋の用意もある(笑)。つまりここはホテル&レストランだった!
ねっ、パリっぽいでしょ。と言いたくなるほど。実際パリにあるのだけど
しゃべる+飲む=パリジャンの時間をここで
ちょっと前にモンマルトリあたりからコンセプトホテルとかデザインホテルと呼ばれるものが流行始めたが、このエドガーはそんなしゃれた前振りなし。
ギヨーム・ルジェ=リュシェールという(いわゆる)イケメンでひょろ長いパリジャンが、プレタポルテの旧アトリエを、家族と親戚と友人たちにお部屋をデザインさせホテルにしてしまった。
身内といっても国際的写真家のアルチュ=ベルトランとか、シャネルのデザイナーやアーティストとか、装飾家とか。あ、プチ・バトーもいる。強烈な個性が発揮された13ルーム。例えばよくパリにご出張の方がここを定宿にしたとして、ときめくアヴァンチュール×13回!
お披露目はジャズで
ルーム・ネーム ” in the mood of love “
「プチ・バトー」のスタイルディレクターのキャロル・カウフマンとアーティストのハンナ・チュアルのお部屋
ルームネーム ” Gentleman “
ドキュメンタリーディレクターのエリーズ・ダルブレイとバティスト・ルジェ=リュシェールのお部屋
ルームネーム ” Charmer “
彫刻家のベアトリス・アルチュ・ベルトランとアーティスティックディレクターのマリオン・ローランのお部屋
ルームネーム ” Black and White “
ピエール・フレー社のピエール・フレーCEOのお部屋
ルームネーム ” Ebène Rock “
シャネルのスタイリスト、パスカル・バローと、シャネルのショーのステージデザイナー、ステファンヌ・リュブリナのお部屋
ルームネーム ” Lala Salama “
写真家ヤン・アルチュ・ベルトランのお部屋
さて気になる料金ですがタックスなど込み込みで、ローシーズン185ユーロ~、ハイシーズン235ユーロ~。
パッケージ「スペシャル・パリジャン」は、同ホテルでのディナーとブレックファースト付きでお二人さま295ユーロとお得。場所は何をするにもとても便利。
松井孝予
(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居。