東レはサステイナビリティーの取り組みを強化する。環境価値を経済価値につなげる施策を進め、ナイロン510での吉田との商品化などストーリー性の訴求も一つのモデルと位置づける。繊維では欧州の規制強化なども背景に、ポリエステルのケミカルリサイクルを検討する。
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9月3日に証券アナリスト、メディア向けに説明会を実施した。18年に策定した「サステナビリティ・ビジョン」で気候変動対策や資源循環といった課題に対し、技術・素材でのソリューション提供を掲げる。また、23~25年度中計ではサステナビリティイノベーション(SI)事業の拡大を柱の一つに据える。SI事業は24年度に全社売り上げの5割を超え、1.4兆円に成長している。