インターテキスタイル上海 酷暑対策へのニーズ高く 中東情勢に中国メーカーも懸念

2026/03/16 17:30 更新NEW!


多くの人が訪れたジャパンパビリオン

 3月13日に閉幕したインターテキスタイル上海アパレルファブリックス春展。不透明な経済状況が続く中、日本ならではの機能性や質感にこだわったテキスタイルを求める人でにぎわった。

 引き続き経済の低迷が指摘される中国市場。しかし、日本ファッション・ウィーク推進機構がまとめるジャパンパビリオン参加企業などからは、悲観的な意見があまり見られなかった。南通帝人は、「市況自体はあまりよくないが、富裕層を中心に機能性と優れた風合いを持つテキスタイルの需要が高まっている」と話す。

 東レは、南通やインドネシアなど海外拠点7社との合同で参加した。原糸・原綿のコンセプトブランド「トーレ・プレミアム・ゴウセン・セレクト」シリーズやUV(紫外線)カットをメインに披露。これまで国ごとに名前が異なっていた各ブランドを改めて統一し、グローバル市場に向けて品質の高さを訴求する。中でも酷暑対策へのニーズは中国国内でも高まっており、長蛇の列ができた。すでに次回以降の出展も決めた。

 コッカは綿を中心に、プリントや塩縮加工による表情のある素材を披露した。中国にはない日本ならではのデザインが好評で、子供服やペット服で引き合いがあったという。

 中東情勢の緊迫化については、日中の企業から原油価格高騰に伴う物流費やテキスタイル製造への影響を指摘する声が多く挙がった。米イーストマンケミカルは、まだ影響は出ていなないとしつつ、今後の動向を注視する考え。中国大手ポリエステルメーカーの盛虹化繊新材料などの中国企業は、原油の値上がりによるコストアップを懸念する。また、一部の日系テキスタイルコンバーターはドバイの展示会への出展を中止した。

(榎田果歩)



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