東レは名古屋事業場内に研究拠点「マテリアルイノベーションセンター」(MIC)を開設し、6月29日に開所式を行った。リサイクルやバイオベースポリマーなどGX(グリーントランスフォーメーション)、宇宙関連も含む次世代モビリティーに関する研究開発を加速する。
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100周年記念事業の一環。60億円を投じ、3階建て・延べ床面積8600平方メートルの建屋を新たに整備した。以前あった化成品研究所を更新すると同時に複合材料研究所のメンバーを加え、GX、次世代モビリティをテーマに据えた。所属スタッフは140人で、約3分の1を増員した。
式典で大矢光雄社長は「社会課題が重なっており、研究開発にスピードが求められている。MICは共創のハブとして、10年、20年後に求められる新たな事業の種を生み出したい。単なる研究拠点ではなく、社会課題の解決を目指したい」とあいさつした。式典には愛知県の大村秀章知事、名古屋市の広沢一郎市長、大学、取引先など関係者ら60人が参加した。

センター内のオフィススペースはフリーアドレスで間仕切りのない大空間。隣接するガラス貼りラボや共創拠点のオープンラボとつながり、領域を超えたメンバー間や大学・企業などとの連携を狙う。
研究テーマとしてはホンダと実証を行っているエアバッグなどナイロン66の亜臨界水を使ったケミカルリサイクル、非可食糖から作るバイオベースのナイロン66原料、ポリエステル原料の触媒変換技術などに取り組む。また炭素繊維強化プラスチックを大幅に軽量化した強化フォームなども開発する。モビリティーの延長で宇宙用途の開拓もテーマとし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に採択された宇宙空間での3Dプリント技術も手掛ける。


