豊島 “生産者が見える”オーガニック綿糸「トゥルーコットン」発売

2020/06/11 06:30 更新


綿花農場から履歴がたどれる

 専門商社の豊島は、トレーサビリティー(履歴管理)を徹底したオーガニックコットン糸ブランド「トゥルーコットン」を発売する。綿花はトルコの紡績グループ、ウチャクテクスティルが経営する農場で栽培される。働き手の健康や安全が守られ、遺伝子組み換えの種子や農薬を使用しない環境だ。豊島は農場から紡績まで一貫管理できるウチャクと日本向けの独占販売契約を結んでおり、「食材のように生産地や生産者までたどることができるトレーサブルオーガニックコットン」の普及に力を入れる。糸と生地の在庫を持ち、全社横断で原料から製品までに対応する。

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 トゥルーコットンの販売に際し、売り上げの一部を環境保全団体WWF(世界自然保護基金)ジャパンの活動の支援に充てる「セーブ・ネイチャー&アニマル・プロジェクト」を始める。インターナショナルブランドや国内ブランド、著名人と継続的に協力し、トゥルーコットン製品の収益の一部をWWFジャパンに寄付する。WWFジャパンとは19年にパートナーシップを締結し、「自然由来原料の調達」などに取り組んでいる。

 プロジェクトの第1弾として今夏、モデルの佐田真由美さんや竹下玲奈さん、山田優さん、スタイリストの白幡啓さんがデザインし、トゥルーコットンを使ったマスクケースなどを発売する。

 トゥルーコットンの生産を今後も健全に保つには豊かな自然環境が欠かせないため、WWFジャパンが取り組む希少な野生動物の保護をはじめ、地球温暖化の防止、自然資源の持続的な利用を目指した様々な活動を支援することで、トゥルーコットンの継続や発展へと循環させる。豊島はこうした取り組みにより、「ファッション業界のサステイナビリティー(持続可能性)の向上につなげる」としている。

トルコで栽培から紡績まで一貫する

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