トヨタ「ランドクルーザー」 ライフスタイルブランドとして発信

2025/04/18 07:58 更新


阪急メンズ東京に出した期間限定店

 トヨタグループのトヨタ・コニック・プロ(東京、山下義行社長)は、昨年からクロスカントリー車「ランドクルーザー」のスタイルをイメージしたアパレルや雑貨を販売している。百貨店での期間限定店も好評で、ライフスタイルブランドとしてアイテムを広げ、他ブランドとの協業にも取り組んでいる。

 ランドクルーザーは1951年の誕生から「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」をコンセプトに、人気車種を世界に送り出してきた。その高性能で質実剛健なイメージ、アウトドアに広がる雰囲気を普段使いのアパレルやギア、雑貨に落とし込んで発信する。

商品のデザインはアウトドアをイメージした

 車両デザインチームが共同開発したマウンテンジャケット、Tシャツ、パーカー、バックパック、キャップなどで構成する。デザイン性と耐久性、機能性にこだわりながら長距離運転や悪路走行を想定。ジャケットのウエスト部分に取り外しできるクッションを差し込めたり、胸に車のカギを収納するポケットを施すなど、車を意識したデザインだ。

アウトドアをイメージしたデザインのTシャツ

 ブランドの発信とイメージを浸透させるために協業に力を入れている。立ち上がり時には登山アパレル「ナンガ」と協業したブランケットなど8種類を出した。加えて人気サンダル「スブ」と組んで難燃素材を使用したサンダル、高性能な携帯ドリンクボトル「レボマックス」とのコラボボトル、「東洋スチール」のツールボックス、「ゼインアーツ」のレードチェアなど協業品が広がっている。今後は協業品比率を20%に抑えてオリジナルを拡充し、MDを強化していく方針だ。

 阪急メンズ東京で開いた初の期間限定店は予想以上の売れ行き。7日間の開催で、限定品や協業品は2日で売り切れた。従来のアウトドアイベントや車ファン向けの催しと並行して百貨店での期間限定店出店を進めていく。



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