プリント加工のトランパックジャパン 渋谷にショールームを開設 プリント体験も気軽に

2025/07/10 06:26 更新NEW!


ショールームにあるTシャツや持参した服にプリントできる

 プリント加工のトランパックジャパン(横浜市、中島正人代表)は東京・渋谷のキャットストリート沿いにショールームを開いた。取引先との商談のほか、シルクスクリーンプリントの体験もできる。商品に触れて質感を確かめられる場を提供する。

 創業38年。本社と同じ横浜市に自社工場を持ち、タイダイ(絞り染め)と刺繍も行う。取引先はアパレルに限らず、学校行事や飲食店の制服など幅広く受けている。プリントする製品は衣料のほかコップやステンレスボトルにも対応する。

 渋谷のショールームは3月に開き、今月から本格的に運営している。プリントの注文をオンラインで受けているが、Tシャツ一つとっても素材の風合いや厚み、丈感など多様で、実物を見ないと分からない悩みを解消したいと考えた。

 全面を白いタイルで統一した空間に、あらゆるメーカーの真っ白なTシャツを並べ、プリントした製品も置いた。Tシャツの見本では、インクを発泡させてグラフィックが膨らんだものや体温でインクの色が変わるタイプなど様々に紹介している。

素材の風合いや丈感などが異なる様々なTシャツを実際に見て選べる

 シルクスクリーンプリントの体験ができる〝スタジオ〟を併設した。ショールームで用意しているTシャツや持参した服を使い、初めての客にはプリント機の使い方などをレクチャーする。版を簡易的に作成できる機械があり、自分のデザインをプリントすることが可能。体験は事前予約制で、2時間から最大6時間までスタジオを借りられる。

 約10年前からフェスやアパレルの店舗でプリント体験を実施し好評だという。その様子はSNSで発信。「面白いことができる会社だと思ってもらいたい」(岡谷一平プリンティングアドバイザーセクションリーダー)として、会社の認知拡大に一役買っている。ショールームでも体験の楽しみを提供し、プリントの技法も紹介していく。



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