レディスバッグで同じストラップを使いながら、ツーウェー、スリーウェーになる〝トランスフォーム〟バッグが広がってきた。リュックとして背負え、ハンドやショルダーにもなるタイプが主流だ。ストラップの付け替えの必要がなく、さらに、使わないハンドルやストラップもないため、使い勝手の良さが受けている。18年春物で新たに企画したブランドも増えている。
(武田学)
トランスフォームバッグがブランド内の売り上げトップを続けている「マザーハウス」(マザーハウス)。サイドのストラップを引くだけでショルダーからリュックになるタイプだ。光沢のある牛革を使って上質感や温もりを演出している。
基本的にA4サイズが入るが、リュックにするとA4が入らないMと、リュックでもA4が入るLサイズがある。ネイビーなどを基本色に、季節色も加える。Mは3万3000円、Lは3万7000円。バッグ・イン・バッグや財布など、同シリーズのアイテムも広げている。
「シャルル・ジョルダン」(マルショウエンドウ)も15年に発売したトランスフォームバッグの人気が高まってきた。ストラップを左右に引っ張ると肩掛けからリュックに早変わりするツーウェーだ。高密度ナイロンを使ってすっきりと上品なカジュアルに仕上げた。ファスナーに付けたブランドロゴブローチがアクセント。ネイビー、黒など4色。来春物は1万4500円。来春は革製のツーウェーバッグ(2万5000円)も加える。
「ホワイ」(ホワイ)も15年秋から、リュックとトートに早変わりするツーウェーバッグがヒットしている。ブランドの顔になっているハーネスプリントが特徴。最近はスリムタイプが人気だ。汚れにくいPVC(ポリ塩化ビニル)のため白が人気で、来春は滑らかなシボ加工した白のデニム風素材〝サンドデニム〟に期待する。2万4000円。
「ハナエモリ」(スタイル)はデイリーユースの超軽量なスリーウェーバッグを出した。リュックとセミショルダーに素早く切り替えられる。バッグ本体のDカンに、ストラップに付けたコキ(金具)を通すことで、ストラップを短くしてショルダーとしても使える。
ソフトなポリウレタン合皮にブランドの象徴であるパピヨン柄をキルティング加工と熱収縮加工し、ふわふわさせた。生地には綿をボンディングし、ソフト感を出した。ライトベージュで2万3000円。
「インターステイプル」(アバハウスインターナショナル)はナイロンメッシュのスポーティーなショルダーバッグを企画した。金具とストラップを工夫し、リュックに早変わりする。縦長のワンショルダーのシルエットで、斜めに取り付けたインパクトのあるファスナーもポイント。さりげなく配したロゴカメシで質感を演出し、パイピングには反射テープを使って安全性にも配慮した。色は黒と白、2万6000円。
「ルートート」(スーパープランニング)は来春に発売するビジネスバッグの中でスリーウェータイプを作った。ストラップを引き上げるとトートになり、ストラップの長さを調整することで手持ちでも肩掛けでも対応できる。働く女性の仕事のシーンによって使い分けられるのがポイント。5200円。