秋冬の売り上げの柱が変わりつつある。繊研新聞社が有力店を対象に実施した「24~25年秋冬トレンドチェック・売れ筋」のアンケート調査では、アウターがトップ3から外れ、1位からトップ、パンツ、スカートの順になった。
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残暑の影響で秋冬全体の動き出しが遅れている。特にアウターは「先物買いが例年より低調。『マックスマーラ』のテディベアコートや『セリーヌ』のジャケットなど人気アイテムの指名買いはあるものの、一部の顧客に限られた」(そごう・西武)などスロースタートになっている。
ロンハーマンは「実需よりの動向の中でも『カナダグース』の別注など、引き続きここでしか買えない特別なアイテムは先物買いの傾向が強い」という。いかに他にない商品を打ち出せるかが、より重要になっている。
売れ筋は今すぐに着られるトップ、パンツ、スカートのほか「季節に左右されないグッズやエグゼクティブ層に向けたスーツなどが良かった」(エストネーション)、「プラスワンアイテムやジュエリーなどの動きが良い」(阪急阪神百貨店)などの声が上がっている。