TSIの「マーガレット・ハウエル」は東京・神南店のカフェ「MHカフェ」で、季節の野菜やハーブ、切り花、オリジナルの焼き菓子などを販売する「MHマーケット」を開いている。コロナ禍でカフェの営業がストップし、食材を作る生産者が売り先をなくしたとき、「一緒にカフェを作り上げてくれている生産者を、直接、消費者とつなげるハブになりたい」と、カフェを担当する三邉貴男ライフスタイル事業ディビジョンAGLIB事業部セールスセクション営業グループ営業が発案し、22年5月に初開催した。昨年10月に2回目、今年4月の週末(15、16日)には3回目を開いた。素材や生産者を大事にするブランドの考え方にマッチするイベントとして、英国本国も賛同し、後押ししている。
(壁田知佳子)
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60~70種類のハーブ鉢
マーケットを訪れるとまず目に留まるのが、多種多様のハーブの鉢。高知市でオーガニックハーブを栽培する「まるふく農園」から来たハーブだ。ミントやバジルのような見慣れたものから珍しいものまで60~70種類のハーブの鉢が並べられた。生産者も来店し、ハーブの種類や育て方、楽しみ方などを直接伝えてもらえ、会話も弾む。
このマーケットには初回から出店しており、何鉢もまとめて購入していくリピーターもついている。
普段からマーガレット・ハウエルのショップの装花を手掛ける東京の花屋、フォレジャーも出店者の一つ。今回はクレマチスやシャクヤク、アリウム、クリスマスローズなど春から初夏の切り花を並べた。白や淡い紫など、ブランドの雰囲気に合う優しくナチュラルな色合いの花々が空間になじむ。その場でブーケ作りをお願いできるのもうれしい。
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