九十九、ビーチサンダルを国産で

2016/03/30 05:53 更新


 九十九(東京、電話03・6231・6997)は3年前から、日本製ビーチサンダルブランド「九十九」(つくも)の企画販売を始めた。海外生産が当たり前のアイテムだが、「日本製の灯を消してはならない」(中島広行社長)とブランド化に取り組んでいる。海外のブランドは日本市場で多く販売されているのに、国産ブランドがあまりないことも開発のきっかけとなった。

 神戸・長田などわずかに残っている工場で生産する。つま先が低く、かかとが高いテーパード型、指あたりが優しい天然ゴムの鼻緒の採用など、履きやすさを特徴とする。台は19色、鼻緒は12色、15~28㌢の12サイズを揃える。台のすべり止め用の模様プリントは職人が手作業で対応し、美しく仕上げるという。1200~1500円。

 店頭で鼻緒を付けるイベントなどを通じて少しずつ知名度を上げてきた。最近は複数の大手セレクトショップとの取引も始まっている。スピードと小ロット生産も特徴とし、OEM(相手先ブランドによる生産)は50足から受ける。

イベントで実演販売する中島社長


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