服好きの元教員夫妻が今春開業 東京の閑静な住宅街に「紡ぐ-洋品店-」

2024/05/17 11:00 更新


目的のある来店客にゆっくりと商品を見てもらえる空間

 服好きの元教員(宮澤創代表)夫妻が東京都世田谷区松原の住宅街で今春に開業したのが「紡ぐ-洋品店-」。ECで洋服を購入することに「つまらなさ」を感じ、「面白い店がないか」と探していた時に、ある店頭イベントで好きなデザイナーと直接会話する機会があり、ブランドへの愛が深い販売員と出会ったのがきっかけだった。大ファンのブランドを扱う店が東京になかったことも、独立を後押しした。

 最初から自分たちが好きなブランド「根津洋品店」「クオン」「エトセンス」「アイムヒアー」を扱えたので「熱量を持って消費者に伝えられる」という。

 4月初旬のオープン時のイベントでは、エトセンスのアーカイブコレクションを販売した。この企画は〝ファン目線〟で自分たちからブランド側に提案し、販売する商品をデザイナーと一緒に選んだ。「売って終わりではなく、来店した客と会話を楽しみたい」ので店頭イベントは定期的に開催する予定。

 駅前などの集客力の高い立地ではない分、目的のある来店客にゆっくりと商品を見てもらえる空間だ。奥のスペースにはオーナーの私物のクローゼットもあり、趣味嗜好(しこう)や人柄も理解してもらえる。店舗の上層階はオーナー夫婦の居住スペースになっており、2階のバルコニーで客がくつろぐことも可能だ。



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