ユナイテッドアローズ 「ナイスウェザー」初出店 韓国カルチャーで新たな客層狙う

2025/05/01 06:29 更新NEW!


阪急うめだ本店に1号店を出した「ナイスウェザー」

 ユナイテッドアローズは韓国のセレクトショップ「ナイスウェザー」の日本1号店を阪急うめだ本店にオープンした。ブランドロゴ入りのウェアや雑貨のほか、仕入れブランドも販売する。韓国の若者に人気があるカルチャーやトレンドを取り入れることで、新規客の獲得を狙う。

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 ナイスウェザーは20年にスタートした。韓国に3店ある。「次世代のコンビニ」をコンセプトに、コップやチャーム、帽子などの雑貨、化粧品、Tシャツ、スウェットシャツなどを販売している。グラフィックやロゴをあしらったデザインが10~20代の支持を集めている。

ロゴ入りやグラフィックデザインをあしらった雑貨やウェアが韓国の若い層から支持を集めている

 ユナイテッドアローズは「若者カルチャーへの造詣(ぞうけい)の深さやクリエイティビティーの高さ」に注目し、国内独占販売権とライセンス権を取得した。韓国で販売している仕入れブランドも日本で紹介する考えで、「単に名前を借りるのではなく、彼らが注目する最新のトレンドを事業に取り入れたい」と佐藤剛開発本部新規開発室室長は話す。

 5年で10店以上を出す計画。ファッションビルやSCだけでなく、狭小立地にも出店する考えだ。

 ユナイテッドアローズのノウハウを生かし、25~26年秋冬からは軽衣料だけでなくジャケットやコートなども企画する。日本だけでなく、将来的には韓国で販売することも視野に入れている。

コンビニ感覚でトレンド発信

ナイスウェザーを運営するCNP社のロ・スンフン社長とキム・サンソンCOO(最高執行責任者)の話

ロ社長とキムCOO

 日本のコンビニエンスストアで買い物した体験からヒントを得て、ナイスウェザーを立ち上げた。コンビニで気軽に買い物するように、トレンドのウェアや雑貨、コスメを提案できたら面白いと思ったからだ。

 当社の商品をK-POPアーティストや日本の有名人が使ってくれたことで、認知が広がった。日本に進出するなら、市場を理解している企業と組みたいと考えていたところ、伊藤忠商事を介してユナイテッドアローズと出会えた。元々セレクトショップとして注目していたし、日本と韓国をつなぐ商売ができると思い、取り組みを決めた。

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