タオルの内野、中国寝装具大手と合弁

2015/09/18 18:53 更新


 内野(東京)は中国の寝装寝具大手、羅莱(ローライ)家紡と合弁契約を締結し、中国本土における事業展開を強化する。内野の販売子会社、内野貿易有限公司に羅莱家紡が資本参加してジョイントベンチャーを形成するもので、寝装寝具からホーム関連商品への拡大を狙う羅莱とタオルやホームウエアなど中国内販さらに拡大したい内野の方向性が一致した。

 羅莱家紡は中国で3千店超を出店する中国最大手の寝装寝具小売りで、年間売り上げは約550億円(1元=20円換算)。この8月にはハイエンド層を狙った新業態「LAVIE HOME」の1号店を杭州市の大型ショッピングモールに出店した。売り場面積約1千平方メートルの大型店で、ここに内野が商品を供給し、販売が好調なことから「ジョイントベンチャーに向けた動きが早まった」(内野信行社長)という。

LAVIE HOME(羅莱家紡)で販売しているタオルやパジャマ
LAVIE HOME(羅莱家紡)で販売しているタオルやパジャマ

 

 内野は1993年、上海に自社工場を設立し、中国国内に約250店舗を出店している。昨年、生産拠点をタイに全面移管し以降、内野貿易有限公司を設立して中国国内での販売強化を図ってきた。今回のジョイントベンチャーによって羅莱家紡の中国における強力な販売力と合体することで「百貨店やショッピングモール、ネット通販などチャネルをさらに強化できる」として中国内販の拡大を狙う。現在、中国や欧米、アジアを含めた同社の海外売り上げ比率を現在の約20%だが、「5年後には50%まで拡大していきたい」としている。

 一方で、同社の素材開発力と羅莱家紡のマーケティング力を生かして中国市場にマッチしたタオルなどバス関連商品、リビング関連や寝装品など広い領域の商品の共同開発できることも大きなメリットとなる。今後は「弊社と羅莱の既存業態を合体させた総合的ホーム関連の新業態も開発していきたい」としている。



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