稀有な国産メーカー、上本レース なぜボクサーパンツを開発したのか

2023/02/20 11:30 更新有料会員限定


社内の雰囲気も大きく変わってきたと上本さん

 福井県鯖江市に本拠を置く上本レースは、ダブル幅のラッセルレース機15台のほか、撚糸・整経までを鯖江で一貫生産する稀有な国産メーカーだ。創業して約60年、レディスインナー向け生地を中心としていたが、昨年末に初の製品ブランドとなるユニセックスのレースボクサーパンツ「LACEPA」(ラセパ)を開発。グループ会社のサバエセンイが販売を担当する形で、応援購入サービスのマクアケで立ち上げた。

(山田太志)

 製品事業を引っ張るのは今年40歳になる上本悟志(さとし)代表取締役。家電関連のエンジニアだったが、「自分が家業を継がないと後継ぎがいない。幼いころから親しんできた社員の働く場所も無くなってしまう」と、10年前に入社を決断、素材や編み技術などを一から覚えていった。

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