米フットウエアメーカー、デッカーズ・アウトドアの日本法人、デッカーズジャパンは主力ブランド「アグ・オーストラリア」で休眠客の掘り起こしに力を入れる。新たに投入する「アグ・クラシック・ラックス・コレクション」を核に、新規性の高い提案を強化する。都内で同コレクションの発表イベントを今月開催。モード系ファッション誌の編集者などを招待し、ブランドの新たな魅力を伝えた。
新コレクションは定番のシープスキンブーツの進化版で、国内では10月7日に発売する。イタリアでデザインし、足に沿うスレンダーなシルエットと深みのある発色、ブロンズ仕上げのメタルジッパーのディテールなどが特徴。3型12アイテムで3万6000~4万2000円。価格は既存の定番ブーツより約5割高く設定した。アグ直営店と一部百貨店、公式サイトで販売する。
従来のカジュアルなイメージではなく、ファッション性を高めて着用シーンを広げることを狙う。新コレクションは、以前アグを履いていた客の呼び戻しにも活用する。「離反した顧客に高級感のある靴を提案し、新しい魅力を伝えたい」(デッカーズジャパン)という。
アグ・オーストラリアは1978年創立。米デッカーズ・アウトドア社による買収以降、セレブリティーの着用で話題となり、ラインアップも拡充。年間売上高で10億㌦(約1200億円)以上に成長した。ブランド直営店はニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、パリ、ロンドン、上海、北京、東京など世界の主要都市中心に約140カ所に開設している。