【パリ=松井孝予通信員】ユニクロがパリ12区に新店を開設した。場所はバスティーユ広場から続く商店街で、パリのダウンタウンらしい活気が漂うエリア。パリ市内では21年のリボリ店以来の出店となる。開店初日には200人を超える来店客が列を作り、近隣カフェとの協業によるコーヒー&クッキーの提供や和太鼓のパフォーマンスでにぎわった。
【関連記事】ユニクロの衣料支援活動 25年もヒートテックを100万枚寄付へ
店舗は地上2層、売り場面積は約800平方メートルでフルラインを揃える。地元のファミリー層や若年層、観光客を主要ターゲットとする。外観と店内壁面には、パリの街をマップのように描く仏アーティスト、アントワーヌ・コルビノ氏による「バスティーユ」をテーマにしたイラストを採用。同氏は「エルメス」をはじめ多くのラグジュアリーメゾンと協業している。開店当日には同氏を迎え、ポストカードのサイン会が開かれた。生活圏に溶け込む店舗作りを通じて、ライフウェアの浸透を一段と進める。
初日はメンズ、ウィメンズともにスフレ素材のセーターやヒートテック、デザイナーとの協業アイテムが人気を集め、コルビノ氏のイラストを採用した同店限定アイテムも販売した。

