16年春夏の有力専門店のメンズドレススタイルは、オンタイムではなく、オフタイムの遊び着として着崩すスーツの提案が主流だ。ビジネスシーンで着用するスーツやジャケット、パンツなどをセレクトショップで買う客層は、職場のドレスコード緩和もあいまって、カジュアルなニュアンスで着られる仕事着を求めている。
春夏は、着丈を若干短くしてジャケット単独でも使える汎用性を高めた仕様や、コットンスーツにジャージーのシャツでタイドアップなどの提案が目立つ。ドレスウエアの着こなしを知る大人客が遊べる、だてに着こなすスタイリングが目立つ。
■ユナイテッドアローズ セットアップでオフスタイル
オリジナルのセットアップスーツを使ったオフスタイルを提案するのはユナイテッドアローズ。モヘアのジャケットはラペル幅を少し太めにし、組み下のパンツと合わせるとかっちりした表情になるが、着丈を少し短くしてあり、単品でカジュアルなコーディネートでも使えるように仕立てた。
写真=スーツ7万8000円「ユナイテッドアローズ」、ニット2万6000円「ジョン・スメドレー」、ローファー6万8000円「エション」