ユナイテッドトーキョーの受注会兼ショーに顧客300人が来場

2022/04/06 10:59 更新


ユナイテッドトーキョー

 トウキョウベースの「ユナイテッドトーキョー」は4月2日、東京・新木場で22~23年秋冬のファッションショーを行った。通常のプレス向けのショーではなく、顧客を中心にした受注会を兼ねたショー。5年ぶりに行う企画で、420人ほどの観客のうち、顧客300人が来場した。前回も好評だった取り組みで、顧客らは普段なかなか見られないファッションショーとともに、ショッピングタイムを堪能した。

 ショーは静かに始まった。枯山水のように白い石を敷き詰めたランウェーに、巨石のようなオブジェが並べられた。モデルが歩き始めると、点在するLED画面が点滅し、静けさと激しさが入り混じる空間が演出された。そこに登場したのは、色とカッティングをポイントにしたシャープなテーラードスタイル。ジャケットを3枚重ねにしたオーバーサイズのジャケットに、身頃にスラッシュを入れたスリーブレスジャケット。サイハイブーツや細身のパンツを合わせてクールなスタイルに仕上げていく。

 メンズもレディスも、発色のきれいなミントグリーンやピンクが映える。マーブルプリントやグラフィックプリントもアクセントになっている。フリンジのモヘヤセーターに、スラックスとプリーツスカートを重ねたレイヤードスタイルなど、パンクっぽいスタイルも。テーマは雪月風花。春の色を秋冬アイテムに乗せて、四季を感じさせるスタイルに仕上げたという。

 ショーが終わると、会場にはすぐさまサンプルが運び込まれた。スタッフは「東京コンテンポラリーをテーマにチームでデザインする日本生産のブランドです」と自己紹介し、「皆さまと交じり合いながら今後も進化していきたい」と語った。世界発信を目指すブランド、企業として、その姿勢を発信することが主眼に置かれているという。

(青木規子)



この記事に関連する記事