専門店レディス8月の売り場観測 暑くても着やすい秋気分の服

2024/08/07 06:29 更新会員限定


 秋物が立ち上がった。だが、残暑を見越して、まずは定番品やトッピングアイテムから打ち出す店が多い。秋色で夏素材、秋素材でノースリーブといったものも目立つ。本来なら端境期では、先取りしやすい季節雑貨が充実するが、春夏からこのようなバッグやシューズの動きが鈍くなっているという声も一部ある。今シーズンの立ち上がりも、主役はウェアになりそうだ。

(価格はすべて税込み)

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ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店

定番品から秋のムードに

 猛暑を想定して半袖Tシャツやタンクトップを引き続き訴求するが、合わせるボトムは薄手のスーツ地のパンツなど、少しずつ秋のムードを演出する。この時期から着られるベーシックアイテムも強化する。オリジナルのボタンダウンシャツのほか、ジーンズは「マディソンブルー」など仕入れ商品を中心に揃える。1週目には、アウターの受注会も行う。昨季も人気だったフェイクファーやウール・アンゴラ混の素材で、コートだけでなく今年はジレも加える。

 前月はセールよりもプロパー商品が売れた。自社ブランド「セルリ」のブラウスやオールインワン、ドレスのほか、オリジナルのリネンのセットアップが好評だった。

コート10万2300円「マイホワイト」、カーディガン4万8400円「ドゥーズィエムクラス」、ジーンズ2万9700円「アッパーハイツ」、シューズ15万4000円「アクアズーラ」、バングル14万8500円「アグメス」
ブラウス2万2000円「セルリ」、ジーンズ3万7400円「アティックバイジョンブル」、シューズ11万円「アクアズーラ」、バングル14万8500円「アグメス」

アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店

秋素材を一点投入

 秋冬のコンセプトは「ハーモナイズド」。あいまいな輪郭やカテゴライズされないものをイメージして提案する。カーキのようなベージュやブラウンなど、一言では言い表せないニュアンスカラーがキーだ。8月は毛足の長い素材やレザーで、暑い時期から取り入れやすいアイテムが揃う。透かし編みのモヘヤのセーター、フェザーのイージーパンツ、フェイクファーのクロッグサンダル、パンツの上からレイヤードできる合成皮革のミニスカートなどがイチ押し。

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