売り場観測・専門店メンズ3月

2015/03/09 06:25 更新


白+差し色コーデが主流に

 気温も上がり始め、来店客の買う気も高まってきた。年明けから投入した長丈のコートを売り切る仕掛けと、入荷が増え始める薄手のアウターやブルゾンの需要取り込みの両立が必要だ。

 コーディネートの面積が大きいアウターやボトムで白の仕込みが多い分、トレンド層はともかく、マス層の反応が若干鈍い。このため、淡色のインディゴやアースカラーの差し色を利かせたニットやシャツで、着こなしのハードルを下げようとする提案が目立つ。トップはボーダーなどマリン柄の人気が根強く、ボトムではワイドシルエットやふくらはぎまでの丈のパンツがスタイリングの主軸になってきている。

■2月の結果

 東西ともに路面店では旧正月にかけて増えたインバウンド需要の追い風で売り上げを伸ばした店が見られた。セール品を一気に下げ、春物プロパーを売ろうとする動きも全国的に見られたが、首都圏では寒さが続き、春物が動かず、逆に気温にあった実需系アウターの不足に悩まされた店が多かった。トレンドカラーの白を軸にしたコーディネートを推したが、レディスのようなワントーンではマス層の食指はなかなか動かないようだ。この時期から着られるパイル地のジャケットやプルオーバーではボーダーの商品が売れている。もう一つのトレンドであるデニムは濃い色よりかなり洗いをかけたタイプが人気だった。

 ビームス原宿 6日から1階を春夏の提案に合わせて改装した。米軍基地の購買部をイメージした。と言ってもミリタリー一辺倒ではなく、白を差し色にしたり、スエットパンツにコマンドブーツなど、90年代のストリート要素に60年代や70年代の男っぽいカジュアル要素をプラスしたスタイリングで、幅広い層に訴求する。

ハット2万4000円「アンユーズド」、ネックレス1万3000円「サンク」、シャツ1万1000円、ジャケット1万9000円、ジーンズ1万2000円「ビームス」、シューズ2万2000円「アルコレッタ」別注
ハット2万4000円「アンユーズド」、ネックレス1万3000円「サンク」、シャツ1万1000円、ジャケット1万9000円、ジーンズ1万2000円「ビームス」、シューズ2万2000円「アルコレッタ」別注
ハット9000円「ブリクストン」、モッズコート1万8000円「マーモット」、デニムジャケット1万7500円、パンツ9500円「ビームス」、シャツ2万4000円「キクスドキュメント」、スニーカー1万8500円「ナイキ」、バッグ1万1800円「ハーシェル」
ハット9000円「ブリクストン」、モッズコート1万8000円「マーモット」、デニムジャケット1万7500円、パンツ9500円「ビームス」、シャツ2万4000円「キクスドキュメント」、スニーカー1万8500円「ナイキ」、バッグ1万1800円「ハーシェル」
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