百貨店キャリア売り場の9月商戦は、8月下旬から9月上旬にかけて例年より早く気温が下がったため、実需の秋物が売り上げを支えた。なかでもカーディガンのような感覚で軽く羽織れるアウター「コーディガン」がどの売り場でもヒットしている。コートは一部で顧客による先買いがある。アパレル各社がコートの生産量を抑えつつも投入は早め、消化率を高めようとしているためだ。(価格は税込み)
■松屋銀座本店 ダブルフェイスに支持
売り上げは前年比約20%増と好調。コートの先買いと実需のニットアイテム、コーディガンがリードした。コートは60%増で推移し、ダブルフェイスやビッグシルエットが売れ筋のキーワードに挙がった。ニットのロングカーディガンとコーディガンは「今から10、11月まで着られる」として好調。
カシミヤを使ったダブルフェイスなど、他と違いを出したものが売れた。ボトムはワイドパンツが良く、スカートは目新しいニット素材、プリーツ、タック入りのアイテムが好調だった。