《視点》セリーヌ・ロス

2018/10/19 06:23 更新


 「セリーヌ」からフィービー・ファイロが離れ、19年春夏コレクションでエディ・スリマンによる新生セリーヌが発表された。分かっていたことなのに、今までのセリーヌが完全になくなってしまったことを見せつけられたようでショックだった。

 改めて考えると、今の大人の女性のリアルクローズの原型はほとんどフィービーが作ったと言ってもいいほど。コートなら大きなシルエットのチェスターフィールドやノーカラーのV開き。サイドに切れ目が入って後ろが長いプルオーバーやDカンベルトでボリュームの強弱を作るアイテムなど次々挙げることができる。知らず知らずにたくさんの女性が着たはずだ。

 毎朝地下鉄の同じ車両に、全身セリーヌでキメた女性がいる。じろじろ見てしまうのを気づかれないようにしている(気づかれているかも)。靴、バッグ、アクセサリーまで買っていてすごい。知らなければ目立たない、きりっと知的な女性で、そこもセリーヌの良さ。自分はきっとねたましい顔をしているだろうなと苦笑い。その人に聞いてみたい衝動に駆られる。これからどうするんでしょう。

(赤)



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