《視点》隙間時間を狙え

2019/03/22 06:23 更新


 東京・秋葉原のゲームセンターにふらりと立ち寄ったときのこと。たくさんのクレーンゲーム機が並ぶなか、皆が一生懸命取ろうとしている景品はゲーム作品のグッズばかり。先日、アニメやゲーム業界に詳しい会社を取材する機会があったので、ゲームコンテンツの人気の理由を聞いてみたところ、「作品自体の魅力はもちろんだが、スマートフォンアプリのゲームだと隙間時間にも遊べてタッチポイントが多い」。その分愛着がわき、グッズなどの消費につながるようだ。

 昔は何となく、アニメグッズの方が人気だと思っていたが、「今の若い子は、テレビアニメよりもユーチューブを見る世代」らしい。ユーチューブもゲームアプリ同様、ユーザーの隙間時間にうまく入り込んでいるといえる。

 ファッション業界でも、ブランド側は、こまめに見てもらえるようSNSの更新に力を入れている。気を抜けばフォロワーはすぐ離れてしまう。毎日チェックしたくなるコンテンツを作り、常に意識される存在でいることが大切な時代になっている。

(石)



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