《視点》新聞紙

2020/01/24 06:22 更新


 紙の新聞を自宅で購読する人はもうだいぶ少なくなっている。言うまでもなく、新聞を読む習慣だけでなく、新聞紙に触れる機会もなくなっている。

 白菜やネギを新聞紙でくるんで保存、なんてことは今はしないのだろう。小さな子供が自宅に遊びに来たときは、新聞紙が珍しいのか、裂いたり丸めたりして遊んでいた。

 友人が、革のソールの靴を購入する際、店の人に「雨に濡れたらキッチンペーパーの上に置いて乾かしてください」と言われたというのをネタにしていた。キッチンペーパー? だよね、今どき新聞紙ないし。濡れた靴の中に詰めるのもキッチンペーパーなんだろうか。

 新聞の一番の魅力は、広げて見たときの思いがけない出会いだと思っている。様々なニュースだけでなく、いろんな人の話、意見や考え方、目の端に入った海外の出来事、心に残る言葉。

 白菜くるんで目に留まった記事があったりして。スマートフォンではこうはいかないと思うのは古いのかな。新聞紙も、あると何かと便利ですよ。

(赤)



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