《視点》SNSで引き込む

2022/04/05 06:23 更新


 あるセレクトショップが昨年からインスタライブを実施し、手応えを得ている。オリジナル商品の着眼点や商品化に向けた進捗(しんちょく)状況を報告すると、多くの反応があり、発売すればすぐに200点近く売れる。

 「オリジナル商品が生まれていくプロセスを、一緒に楽しむ感覚が受けている」と分析する。インスタグラムが広がって、店が客とリアルタイムで楽しめることの可能性が大きく広がった。

 同店が手掛けるオリジナル商品は、「どれも自分(オーナー)が〝好き〟〝欲しい〟を追求したもの」だ。このルールを徹底することで、同じ趣味やライフスタイルを持つ人の関心を集め、お互いに本当に楽しめると考えている。

 スマートフォンでいつでもどこでも様々な情報を見られるようになった。記者が好んで見るウェブサイトやインスタグラムは、やはり趣味に関連したものが多い。しかもコンテンツが充実したものだ。

 新規客を含む多数を対象にするのと、限られた顧客を楽しませるのとでは、発信する内容ももちろん異なるだろう。ただ、ターゲッティングをきちんとし、様々な切り口で自店らしさを表現していくべき段階になったのだと考えさせられた。

(畔)



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