《視点》15年以来のカンボジア

2023/09/13 06:23 更新


 カンボジアに出張した。15年に一度行ったことがあったが、7、8年経てばやはり様相は大きく変わっている。

 玄関口のプノンペン国際空港がきれいになっていたのにまずは一安心、そして市内中心部に向かえば高層ビルが増えている。取材をした「イオンモールプノンペン」の裏に流れていた川は埋め立てられ、新しいビルが立ち並ぶゾーンに変わっているのも成長を感じさせる。他の東南アジア諸国に比べて人口の少なさが課題とされるが、20代前半ととりわけ若い平均年齢の国でもあり、今後の経済成長が期待される。

 南部の港町、シアヌークビルには開通したばかりの高速道路で向かった。プノンペンから3時間かからなかったが、少し前までは6、7時間の行程だったとか。インフラの整備も進んでいる。とはいえ、そのシアヌークビル、工事途中の建物が多い。中国資本によるリゾート開発が着手されたが、コロナ禍で止まったままとのこと。異様な景観を示していた。

 もう一つ異様だったのは走っているSUV(多目的スポーツ車)タイプの高級車が多いこと。富裕層の形成は間違いないが、成長は格差を伴っている。

(光)



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