《めてみみ》データ社会を支える繊維

2026/02/03 06:24 更新NEW!


 スマートフォンを開きメッセージをやり取りする。SNSや動画を見て、時には発信者にもなる。スマホが普及し多くの人がこうした行動をとるようになっている。25年に世界でやり取りされたデジタルデータ量を世界人口で割ると、1人あたり1日60ギガバイト。テキストデータなら新書60万冊分、ユーチューブ動画なら30時間分に相当する。

 これは10年間でちょうど10倍に増えたことになる。生成AI(人工知能)の急速な普及で、30年にはこの3倍以上になると予測される。これに対応するため各地にデータセンターが増設されているが、その影の主役ともいえる繊維製品がある。それはガラスクロスだ。極細のガラスで出来た織物は割れることなく屈曲し、基板の熱膨張を抑制、省スペース化にも貢献する。

 特に電気を通しにくい低誘電ガラスクロスが注目され、日東紡はこの分野で世界的に高いシェアを持つ。旭化成もガラスクロスに力を入れ、中長期の成長を見込む。いずれも衣料繊維で培った技術が生きたもので、繊維の可能性を示した一例として学びたい。

 さて先ほど見たデータ量だが、厄介なのは悪質なものも増えていること。最新の報告では、全データの37%をサイバー攻撃やスパムメールが占め、フェイクニュースやデマも拡散される。電力を無駄使いする、こうした負のデータへの対処も現代社会に課せられたテーマだ。



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