《私のビジネス日記帳》ウェルビーイング先進国を目指して 旭化成取締役会長 小堀秀毅

2026/02/04 06:25 更新NEW!


 人口減少、少子高齢化が進行する日本では、将来を担う若い世代の不安解消が急務です。政府は税・財政・社会保障の一体的改革について広く丁寧、かつ分かりやすく発信するとともに、国民一人ひとりが働きがいをもって就業・社会参加し、健康の予防・増進に取り組む社会の実現が期待されます。その改革が低所得者層の縮小と安定した中間層の形成につながり、健康寿命の延伸を通じて、持続可能な国作りに寄与します。

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 企業でも人的資本への投資として「健康経営」の推進や、従業員の「終身成長」を支える環境作りが重要です。トップ自らによる施策の主導で組織全体への浸透が進めば、持続的な成長の源泉につながります。また、健康教育によるリテラシーの向上に加え、個人および組織・集団の両面から施策を講じることも必要。その前提として、良質なコミュニュケーションに支えられた風通しの良い職場文化が、従業員の心身の健康に不可欠です。

 各企業の取り組みに加え、サプライチェーン全体での施策推進は、産業競争力の強化にもつながります。従業員の健康を支える取り組みの充実は、品質や安定供給といった強みに加え、治安の良さや食文化の魅力とともに、日本の特徴として国際社会に発信すべき要素。これにより、海外資本や人材の流入を促し、日本の持続的な成長につなげていくことが重要だと考えます。

(旭化成取締役会長 小堀秀毅)

 「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。

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