日本人投手対決で幕を開けたドジャースとカブスによるMLB(米大リーグ)開幕戦。日本人選手のなかでも注目をひときわ集めたのは、やはり、大谷翔平選手だろう。大谷世代の記者は友人と最近、人生や使命とは何かを考えている。「一つのことをやり抜いたら答えが見えてくるのでは」と話したら、「それをできているのが大谷選手だろう」と返答が戻ってきた。
使命や目的が明確でそれに向かって努力を続けることは単純なようで難しい。容易でない理由は、何かを始めようとする時、使命や目的が明らかなことはまれだからとも言えるが、一つの道で努力を継続できる人は輝いているし、大成する。
業界課題の一つであるグローバル戦略には現状、不透明感が増す国際情勢や環境規制などいくつもの困難が伴う。それでも、2月に欧州で開かれた素材見本市では商談に積極的な日本企業の姿勢が印象的に映った。十年以上出展し、欧州市場でも存在感を発揮する企業が共通して語った言葉は「継続」。粘り強くプレゼンテーションを続けた結果、出会いを生み、可能性が開いたという。
(麻)