大手ディスプレー各社の売り上げが伸び、収益性も高まっている。リアルの体験価値の高まりなどが需要を押し上げている。
大阪・関西万博の効果もあるが、新設は少なくても改装に積極的な商業施設や、増加するインバウンドや国内富裕層のニーズに応える海外ブランドや宿泊施設、活発な大都市再開発に伴う複合施設など、にぎわいや上質感を演出する空間作りの活躍の場面が広がっている。
すでに受け切れないといわれるほどの需要があるが、この後も数多くのスタジアムやアリーナが新設・改修されようとしており、公園や公共施設などで意識を変えた自治体との関係も深まっていくだろう。
そして、伸びているのは売り上げだけではない。待遇改善を進めており、販売・管理費も増えている。その上で粗利益の伸びも確保、収益を改善する。
先行き不透明で人手不足など深刻さが増しているが、持続可能性を高める方向となっている。ディスプレーに限らない広がりを期待したい。
(光)