ワコールはクラウドソリューション事業のスマートバリュー(大阪)がグラングリーン大阪南館に3月21日開業した「スローアンドステディ」に、3D計測サービス「スキャンビー」を出店した。インナーウェアなどの商品展開を伴わない形態での出店で、ヘルスケア領域の事業拡大を目指した中長期戦略の一環。
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スローアンドステディは、PHR (パーソナルヘルスレコード)データの活用を通じて健康経営を支援する施設。先端ヘルスケア製品や軽運動、VR(仮想現実)フィットネスなどを体験できる。ここに、3秒で360度から体を見られる3D画像や全身の採寸データ、インナーサイズなどがわかるスキャンビーを設置、「自分を知る体験を通して身近な環境から健康作りのサポートを目指す」。今後も実証実験や男性向けの計測イベント、他社との協業などスキャンビーの可能性を広げるタッチポイントとして機能を強化する。
ワコールは培ってきた体への知見を生かし、ヘルスケアを新事業領域として強化中だ。ほかに有料サービスの「私を知る骨格診断」、公式アプリ「ワコールカルネ」と計測データを連携した体の変化の把握など、様々なサービス提供を加速。25年上期にはヘルスケア領域での新有料サービスの発表も予定する。